キャビテーションとは、空洞現象のことで、液体中に圧力の差によって気泡が発生する現象を指します。この現象を活用した痩身マシンが「キャビテーション」です。このマシンは、脂肪層に超音波を照射して気泡を大量に発生させ、気泡が弾ける力で脂肪を分解する仕組みです。
「メスを使わない脂肪吸引」とも呼ばれ、脂肪を分解してリンパ管や血管を通じて排出するため、脂肪細胞自体にアプローチできるのが大きな特徴です。背中や太ももなど広範囲の施術に向いており、効果は3日～1週間で、4日目がピークとなります。施術中は骨伝導によるキーンとする金属音がしますが、痛みや熱さはほとんど感じません。
キャビテーションのメリット
キャビテーションにはいくつかのメリットがあります。ここでは主要な3つのメリットを紹介します。
リバウンドしにくい
キャビテーションは脂肪細胞の数を減らすため、リバウンドがしにくいという特長があります。脂肪細胞の数は幼少期に決まり、体重は脂肪細胞が大きくなるか小さくなるかで変わります。キャビテーションは脂肪細胞自体を減少させるため、定期的に施術を受けることでリバウンドを防ぐことができます。効果を維持するためには、週に1～2回の施術を3ヶ月間続けることがおすすめです。
即効性がある
キャビテーションは即効性のある施術です。1回の施術でもむくみが改善され、サイズダウンを実感できることが多いです。そのため、結婚式や水着を着る予定がある方など、短期間で結果を出したい方に向いています。施術後は水分を多く摂り、血中やリンパに流れ出た脂肪細胞を早く体外に排出させることが重要です。
部分痩せができる
キャビテーションは脂肪を落としたい部分に照射するため、太ももやお腹などの部分痩せが可能です。脂肪細胞に直接アプローチするため、リバウンドの心配が少なく、特定の部位を集中的にケアすることができます。さらに、ハンドマッサージやEMS（筋肉運動を起こす機器）と併用することで、部分痩せの効果をさらに高めることができます。
キャビテーションのデメリット
キャビテーションにはメリットだけでなく、注意すべきデメリットも存在します。ここでは主要なデメリットを紹介します。
引き締め効果がない
キャビテーションは脂肪細胞自体に働きかけるため、脂肪燃焼効果はありません。引き締めたい場合は、筋肉を収縮させるEMSの施術や運動を組み合わせる必要があります。施術後に軽い運動をすることで、引き締め効果を高めることができます。
肝臓への負担がかかる
キャビテーションは破壊された脂肪細胞が血中に流れ、肝臓で分解された後に腎臓でろ過されて体外に排出されます。この過程で肝臓や腎臓に一時的に負担がかかることがあります。肝機能や腎機能が低下している方は、施術を受ける前に医師や施術スタッフに相談することが重要です。また、施術後の飲酒は控えるようにしましょう。
骨伝導の音が気になる
施術中に骨伝導によるキーンとした金属音が気になる場合があります。これはキャビテーションから発せられた超音波が骨に当たって振動を起こすためです。耳に近い部位ほど音が大きく聞こえますが、ボディの施術ではそれほど気にならない程度です。ただし、ペースメーカーなど体内に金属を埋め込んでいる方は施術を受けることができません。
キャビテーションがおすすめの人
キャビテーションは以下のような方に特におすすめです。
部分痩せしたい
特定の部位の脂肪を落としたい方には、キャビテーションが最適です。脂肪細胞に直接アプローチするため、太ももやお腹など気になる部分を効果的にケアできます。
幼少期から太っている
脂肪細胞の数が多いと太りやすい体質になります。キャビテーションは脂肪細胞の数を減少させるため、幼少期から太っている方にも効果的です。
リバウンドしたくない
脂肪細胞の数を減らすことで、リバウンドしにくい体質に変えることができます。施術後も食事や生活習慣に気を付ければ、体型を維持しやすくなります。
肌表面の凸凹をなくしたい
キャビテーションはセルライトによる肌の凸凹を改善する効果もあります。滑らかな肌を目指したい方にピッタリです。
短期間で効果を得たい
キャビテーションは即効性があるため、短期間で結果を出したい方に向いています。結婚式やイベントなどの予定がある方におすすめです。
キャビテーションの注意点
キャビテーションを受ける際には、いくつかの注意点があります。これらのポイントを押さえて、より安全で効果的な施術を受けましょう。
施術前後の飲酒は控える
キャビテーションは肝臓に一時的な負担をかけるため、施術前後の飲酒は控えるようにしましょう。アルコールは肝臓に負担をかけるため、施術後に飲酒すると体調を崩す可能性があります。
水分を多く摂る
施術後は水分を多めに摂取し、体内の老廃物や脂肪細胞を早く排出させることが重要です。特に施術直後の水分補給は忘れずに行ってください。
軽い運動を取り入れる
キャビテーションは脂肪細胞を分解するだけでなく、施術後の軽い運動によって引き締め効果を高めることができます。ウォーキングやストレッチなど、負担の少ない運動を取り入れましょう。
キャビテーションの施術後のケア
キャビテーションの施術後は、適切なケアを行うことで効果を最大限に引き出すことができます。
リンパマッサージを行う
施術後にリンパマッサージを行うことで、分解された脂肪細胞をスムーズに排出させることができます。セルフマッサージでも効果が期待できるので、ぜひ取り入れてみてください。
バランスの取れた食事を心がける
施術後はバランスの取れた食事を心がけ、栄養をしっかり摂ることが重要です。特にタンパク質やビタミン、ミネラルを多く含む食材を選びましょう。
適度な休息を取る
施術後は無理をせず、適度な休息を取りましょう。体が回復するための時間を十分に確保することで、施術の効果を高めることができます。
キャビテーションと他の痩身マシンの併用
キャビテーションは他の痩身マシンと併用することで、さらに効果を高めることができます。ここでは、ハイパーナイフやハイフとの併用方法について紹介します。
ハイパーナイフとの併用
ハイパーナイフは脂肪を温めて燃焼させる効果があるため、キャビテーションと併用することで脂肪分解と脂肪燃焼の両方の効果が得られます。例えば、キャビテーションで脂肪細胞を分解した後にハイパーナイフで温めることで、より効果的に脂肪を減少させることができます。
ハイフとの併用
ハイフは皮下脂肪をピンポイントで燃焼させる効果があるため、キャビテーションと併用することで、特定の部位の脂肪を効率的に減らすことができます。キャビテーションで全体的な脂肪分解を行い、ハイフで気になる部分を集中的にケアすると良いでしょう。
まとめ
キャビテーションは「メスを使わない脂肪吸引」として、脂肪細胞そのものを減少させる効果的な痩身マシンです。リバウンドしにくく、即効性があり、部分痩せができるという多くのメリットがあります。一方で、引き締め効果がない、肝臓への負担がかかる、骨伝導の音が気になるといったデメリットも存在します。施術を受ける際には、これらのポイントを理解し、適切なケアや注意点を守ることで、より効果的に痩せることができます。
また、キャビテーションはハイパーナイフやハイフと併用することで、さらに効果を高めることができます。自分の目的や体質に合わせて、最適な施術方法を選びましょう。健康的に痩せて、美しい体を手に入れるために、キャビテーションを活用してみてはいかがでしょうか。
【参考記事】キャビテーション、ハイパーナイフ、HIFUの違いと仕組みを比較！効果的なボディケア方法とは｜Lange Espace
